月吠えを考えるメモ

月に吠えらんねえ、何度読んでも私の知識と理解の深度が足りていないことを自覚する、面白い、でも解らない、もっと理解したいという気持ちで読んでいます。

 

以下はもう次読む時最低限認識しておこうという個人的なメモです。

 

朔は他者とつながらない孤独の中でしか詩を書けない男であった。この世界の神となって(詩によって社会的に認められる)理想の男、白(と言っても自分の理想が作り出す自分)と夢の中で繋がり、求められる(エレナ=理想の女=自分)という夢を叶えんとするが、朔は思いが成就するという希望を持てないため何度も時間を巻き戻しその道のりをなぞる。朔は白を変質させていくことに罪悪感を感じ(ここには縊死体が朔に受胎してほしいという意志が働き、詩人として理想の男性像となり、白も朔を求めんとする変質が強い。そもそも縊死体は詩人たちによって消去させられた戦争詩歌であり、翼賛的な詩歌の多い白との繋がりが強い)、ついには殺してしまうも縊死体を受胎することで縊死体の影響の少ない元の白さん?を作る。それまでの自分本位な行いと殺人の罪から白から逃げようとする朔。縊死体共々死ななければいけないと思い始める。(龍くんの立ち位置が分からなくて何も述べてない、ごめん)生まれ変わった白は朔への恋心(朔の作り出したもの)があり、二人はやっと結ばれる。夢を見続けることにした朔を止めることができるのは現実を描き続けてきた、友人犀のみ。犀は縊死体を受け入れた愛国心を送りに出る。が、はるみがそれを引き継ぐ。世界が崩壊し、また新たな関係性を持って⬜︎街が構築される。次の神は…